2011年1月31日月曜日

TN07T (KOHJINSHA SA5SX04A)続編

どうも全国的に同様の悩みを抱える人が多いみたいで、TN07Tのドライバ関連を掲載したら、突然アクセス数が跳ね上がった(笑)。で、今回はその後の調査結果を掲載する。
シンクラとして機能しなかった内蔵IDEフラッシュメモリであるが、好奇心は止められない。この製品は新品と言っていてもフォーマットされていること自体、人の手が入っていることは事実なんでできれば有益な情報を引き出したい、と言うことで、『ファイナルデータ』をかけてみた。
そしたらやっぱり、何かしらの設定の痕跡を発見。ソフトバンクのWi-Fiルータを使用していたみたいだ。で、3G網を使ってシンクラを使用するための設定をしていたところ、何らかの事情で納品できず、やむなくEmbeddedをフォーマット、ということになったのだろう。

しかし、単なるフォーマットだけで救われた。20分後には、起動ディスクのファイル復元に成功し、別マシンに移し、さらにブートに成功した。なぜ、別マシンでブートしたか、と言うと、ドライバを抜き取るためである。
「Driver Magician Lite」を使用したところ、かなりのドライバを発見したが、ほとんどはSA1のドライバと変わらないので放置する。特筆すべきは、
① ビデオドライバはAMDへの特注品らしい。名称は『AMD Custom Driver』で、INF名は『lx_1024x600_custom-8.inf』となっている。こいつを組み込んだほうが前掲のドライバよりも使い勝手がよい。たとえば、このドライバを組み込めばほかの解像度に設定できる。権利の関係があるかと思うのでここにはアップしないが。
② 音源の組み込みは本来RTのSETUPを実行すれば良いだけだが、全然うまくいかない。GEODE - GX3 Audio Driver (WDM)というドライバがここでは使用されていたようであるので、組み込んでみたものの、全然うまくいかず、削除してRTのドライバを組み込んだらうまくいくような気が…
③ このマシンのチップセットは、LX800だが、組み込まれていたドライバは『Geode GX3 AES Crypto Driver』である。これも不思議。まあ、動いちゃうんだろうけど。

で、Windows XPのHome版とProfessional版のイメージをGHOSTで取り、USBメモリでDOSを起動させてGHOSTリカバリの仕組みを本日考えていたところ。でも、GHOSTに一時間ほどかかるので、もしかしたらClean Installのほうが速いかもしれない。

しかしこいつは手間のかかるとげとげしいマシンだな。

2011年1月23日日曜日

TN07TでXP化

電脳売王で出ていた10,999円のシンクライアント『TN07T』を購入。ハードウェアはハードディスクがIDEフラッシュメモリであることを除けば、『SA5SX04A』と同様である(型番:SA5SN12A)。

買ったものはいいが、それから先の困難は予想していなかった。

まず、シンクライアントと思って購入したが、フラッシュメモリは起動しない。本当にシンクライアントで動作させようと思っていたのだけれど、残念。英語でブートディスクがねえぞこらあ、と怒られる。
で、80GBハードディスクを入れて起動するかどうか確認を行うこととなる。
SA5は数あるノートPCの中でもかなりハードディスクの交換が難しいようである。
解体は、
① まず、液晶パネルの回転台周辺の保護カバーを外す。俺はつめが長いので、人差し指のつめを無理やり突っ込んでつめを外していった。
② その左右のカバーを外す。これもつめである。
③ 本体を裏返して、すべてのねじを外す。
④ 液晶に行っているケーブルをすべて外す。いろいろなものがある。
⑤ 指でうまく力を加えながら、本体カバーを分離する。人によっては筐体の間にドライバを突っ込みますが、俺はあまり傷つくのが嫌なので。でも、昔のPC-98ノートみたいにつめを折ってしまうことは構造上そうない。
⑥ で、ハードディスクを外せる。

ハードディスクを交換後、XPをインストールしてみたが、解体も大変だがこちらも大変。とにかく経験したことがないような大変なマシンである。できれば避けたいところだが買ってしまったものはどうしようもない。

ドライバは『SA1』のものが大方使える。http://jp.kohjinsha.com/support/content/supt/driver.html#sa1ただし、無線LANは、『SA5』のものを組み込んだほうがよいだろう。
http://jp.kohjinsha.com/support/content/supt/driver.html#sa5タッチパネルは、上記のページのほかのもので代用。
ただし、ライセンスには工人舎さんくれぐれも気をつけるように指示があります。

ここまでやったところで、なぜか音が出ない。試行錯誤したところで、配線が分断されていることが予想されたのでイヤホンジャックにイヤホンを突っ込んでみたら、『音が出てる!!』。その後不思議なことに音が出るようになった。そういえばイヤホンジャックの周りから意味不明な金属片が露出しているので、組み立ての際、ショックを与えて、音声回路をショートさせたかもしれない。素人はこれだからだめだな。でも、冷静に考えてみたら、意味不明な暗号化ドライバがデバイスマネージャに転がっていたので、AMDのチップセットドライバをこいつめがけて組み込んだ直後に音が出るようになった気がする。

で、最後の難関、『ビデオドライバ』。AMD純正のドライバやほかの組み込み用ボードで提供されているドライバは『1024x600』をサポートしていない。結局、一昼夜検索したところで、下記のドライバがアジャストできたので、悩める諸氏のために、リンクを掲載しておく。
(その他のドライバは組み込んで表示させようとすると、画面がハングってしまう。こうなったら、セーフモードで立ち上げてビデオドライバを削除しないといけない)

http://www.avalue.com.tw/support/downloadResults.cfm?model_num=FPC-08WA1&category1=Allで、
AMD_LX_Win2k_XP_Driver_1024X600.rar がそれ。
* 残念ながら2012.11リンク切れを確認しました。


次は再度インストール後、工人舎得意のリカバリ領域の作成に挑む。
工人舎さん、SA5のドライバ置いてください。