2012年12月31日月曜日

Vine Linux 6.1 でEIOfficeを使用してみた

 今年初頭、電脳売王で購入した『FMV-P8215T』。購入直後はCドライブにXP、DドライブにXPベースのPEを入れ、ウイルス感染も考え一週間に一度程度、ハードディスクリカバリを行い、便利に使っていた。ウイルス対策ソフト入れるのは当機にとってはすこぶる重たくなるので、マルチブートにてminintを起動する環境をつくり、そこから定期的にGHOSTでリカバリしちゃえばよい、という発想。ただし、受信したメールデータや使用するアプリについては、バックアップ等かなり気を使わなくてはいけない。ちなみに、ハードディスクには、メーカー製のリカバリ領域の中に入っていたツールやGHOSTが格納され、メーカー製と見紛うくらいのSysprepイメージとなっている。また、外付けUSBにはすぐ仕事ができるようにMicrosoft Office 2007も入っいるGHOSTイメージを調整してあり、そこにはSkypeや小物ツールを格納済みで、復元すればすぐにログインしたり、メールのデータをリカバリしてすぐに使用可能となる感じで差し替えをよくやっていた。
当機はかなり今となっては光学ドライブが搭載されず、HDDの容量が限られている(20GB)ので、そもそもLinuxとのマルチブート環境は面倒くさいし避けていたのだが、今回、minintやVine 6.1のUSBインストール環境を用意したので、PEリカバリ環境をUSBに移し最低限の仕事ができるVineをマルチブートにて構築することにした。しかし、残り400MBほどになってしまった…。
 構築ついでに、以前買ったEIOffice(実に1,000円)も使ってみたかったので、インストールをやってみた。
まだ、実務で使ったことがないが、いろんなことを設定している最中に落ちることが再三あった。長文作成で使用するにはすこぶる不安となってしまった。Linuxのバージョンが比較的新しいVine Linux6.1(復興支援特別版)であるからだろうか。インスト後再起動しなかったからか。
日本語入力もibus+mozcはすこぶる快適である。

【実行権限の付与】
しかし、EIOfficeは使い始めるまで、結構苦労する。インストールについては他の市販Linuxアプリ同様、.shで定義されているので、こいつに実行権限を付与しなければならない。正直、この作業からして、素人には無理だと思う。長年Linuxを実験ベースででも使っていれば、ああ、rootで実行権限を付与すりゃいいんだよな、という原因究明が自ずとできるが、Windowsしか使ったことのないユーザーはたぶん、ダブルクリック(EXE形式)すりゃインストールできると思ってしまうに違いない。この場合、すべての場合でエディタが開く(笑)。
実は、かくいう私もユーザーでのインストールができなくて(sudoとかsuとか面倒くさくて…)、システムで禁止されている『root直接ログイン』をまずやっちまった。

・ Vine Linux 6.1のrootログイン方法
Vineは6.0以降PAM(ユーザー認証)の仕組みのセキュリティ変更により、rootログインができなくなっている。これを変更するためには、『/etc/pam.d/gdm』を管理者権限にて開いて、二行目をコメントアウトする。
  #auth required pam_succeed_if.so user != root quiet
で、晴れてrootにログインする…。

しかし、それだけではインストールできなかった。ユーザーで解凍されたセットアップファイル群はすべて『一般ユーザー』の所有権がついており、実行権限を付与することができない。『あれ、どうやったかな…』なんて考える気もなくダウンロードしたファイルをrootにて解凍。問題解決。
そして、『setup.sh』を右クリック→プロパティ→アクセス権→プログラムとして実行できる、にチェックをつけてこいつをダブルクリック、あとは指示に従えばよい。

【rootログインインストールの注意事項】
勝手にユーザーが実行できるように調整してくれるが、rootのデスクトップにあった『EIOffice 2009』というアイコンまでは一般ユーザーに対して作ってくれない。これは、『/usr/local/Evermore/EIOffice/System/eio.desktop』をただ単純にデスクトップにコピーしてあげればよい。

【フォントの問題】
EIOfficeはフォント使用について、ほかのアプリとは多少違う仕組みを持っているようだ。インストール直後はEIゴシック三種類と、英文フォント二種類しか使用することができない。実質2つしかフォントファイルを持っていないのだ。この考えはともかく、明朝体が入っていないことはすこぶる不便と思われるので、コピーしてみた。私の場合は、以前使用していたStarSuite 9.0のHG明朝L SunとHGゴシックB Sunをコピーしてあげた。なぜ、この2つをコピーしてあげたか、というと、MS明朝とほとんど同字型なのである。確か、初めてこいつを使用したのはSolarisだったか。表示に使用しており、Windowsと比べても違和感がなかった。しかも、Solaris、無償でATOKXが使用できた素晴らしいOSだった。

EIOfficeの使うフォントは『/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType』にある。ここに入れたいフォントを突っ込んであげればよい。
ユーザーでコピーするには、
> sudo cp コピー元フォント /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType
私の場合は、rootログインで対応することも多し…。/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueTypeの権限を下げちゃえば、ユーザーでもGUI上で入れ放題(笑)。

【ここまでの感想】
当初、一番不安視された安定性もただ単純に文章入力だけならば問題無さそうである。どうやら、当機では『スタイルシート』関係(Wordでいうテンプレートかな)をいじくっているとEIOfficeが落ちる…というよりもかげもかたちもなくなってしまうので、ここをいじくる場合はあらかじめ文章を保存したほうがよいだろう。追加したフォントをデフォルトにする、なんてことを行うと結構やばいことになる。しかし、このような場合もある程度保護の措置が講じられており、大方の入力部分はかなりの確率で復元できる。さすがである。
また、ウィンドウの色はもちろん、メニューバーのフォントも変更できることもありがたい。
Linuxアプリにありがちな、レンダリング処理された(スムージング)文字ではなく、Windowsの文字表示に近い点も評価できる。
この性能でなおかつ、Microsoft Word 2003 とほとんど違和感のない操作性、高いファイル互換性、起動スピード、OEM販売で1,000円という廉価性はぜひ宣伝をしたいと思う。これで十分。

【オチ】
Vine Linux 6.1ではEPSONドライバが使用できず、自宅のEP-803AWに出力できない…。無理やり組み込んでみたらなんだかのバージョンが古いらしい…。実力不足。

平成23年1月1日追記

安定性については、
1.『作業の開始』(右ペイン)で『開く』の中のいずれかを操作すると画面が消える。
2. 書式→スタイル→標準→変更、で何らかの要素をいじくり、OKボタンを押すと画面が消える。
3. ツールバーのフォントメニューでフォントやポイントなどマウスでの操作が反映されない。マウスで反転させ、Enterキーを押さないといけない。
4. 書式→フォント、で、OKボタンを押すと画面が落ちる。
などが散見される。これだけあると、正直長文作成には向かない、と言わざるを得ないが、前述の通りLinuxとしては革命的なオフィスソフトであることから早期のFIX版の提供を望みたい。
 

2012年12月1日土曜日

政見公約

衆院選が迫ってきている。我が職場でも、準備に追われている(らしい)。
また、組合も民主党支持のチラシを配布した。

私は公務員であるが、その立場からすれば公務員法で『特定の政治団体の支持』は禁止されているので、どの政党を支持するか、というのはこの場では当然書けないし、そのつもりもない。ただ、私は下記の政策を主張している。
1 経済面としては、カンフル剤としてのインフレ政策を支持する。デフレ政策は日銀と銀行を儲からせるだけである。デフレは、国民のローン(借金の元本)を実質的に増大させることにつながる。
2 消費税をはじめとする増税政策についても、市中の通貨量を巻き上げる結果となり、デフレを増大させる結果となるので、反対である。インフレ政策が功を奏し、また、GDPが上昇したならば、増税も可能と考える。しかし、消費税率を10パーセントとするならば、今現在の生活レベルを基準とすれば年間5パーセント以上の経済成長が必要と私は考えているので、偏面的な消費増税を行った政権は当然持論に反する。
3 経済全体の根幹となる電力、特に原発については、とりあえず現状維持としたい。国民の経済的な負担を強いることになり、また、技術立国の退廃をもたらすからである。廃止、縮小の条件としては、① 応分の経済成長が常に確保されていること。生産力についても、拡大再生産が認められること。② 原発技術は国是にかかわらず確保され、開発されていること が条件となる。
で、以上このような政策をすべて表明している党としては、どこがあるか探してみたら…、

一切ない。

A党. 消費税を導入する反面、原発を縮小、廃止。
B党. 消費税を容認した上で、原発維持。
C党.消費贈税反対、原発を縮小、廃止。
は見つけられるけれども…。