2016年2月21日日曜日

【ジャンク】ASUSノートブックEeebook/X205TA-B-32Gダークブルー

またまた買ってしまったジャンク品『X205TA』。電源の起動が確認できない、ということで、8,000円程度で入手した。遊ぶのは最適である。
前回の『T100TAL』はただ物理的にイカれているだけだったが、今回はどうなるだろうか。動けばラッキーと思い購入してみた。

まず、充電後、電源ボタンを押した状況から。
電源ランプは点灯するものの、画面は表示しない状況である。BIOSも起動しない。ということは…。昔はFlash ROMを無理やり他機に移し替えて無理やり書き込んだりしたよな〜と思いつつ早くも赤信号である。第一、今のBIOSなんて本体起動しなきゃどうやって書き換えるんだよ。
期待は薄いと思いつつ、解体作業へ。
ネジを全部はずしたところ。長いのと中くらいのやつが使われている。
ネット上にあまり解体情報がなかったので、とりあえず裏蓋の一箇所を結構無理やり引っ張ったら外れてくれる構造である。
 

ついで、Winbond周辺部。
本当は、CMOSクリアをしたいところだが、MB上には一切の記載がない。また、ネット上にも少ない状況で、特にジャンクで買った時からこんな状況、というのは対応のしようもないように感じられる。
ついでに、コントローラ部分。

 で、現在は充電池とマザーボードをつなげているケーブルを外して、放置してある。もしかして、マザーボード上の電気がすべてなくなれば、CMOSもクリアされるかもしれない、という淡い期待を抱きつつ。

本日の作業は失敗である。











2016年2月14日日曜日

【ジャンク】ASUS TransBookノートブックT100TAL-B-3735

 年末に携帯2台買ってしまったので、遊び倒している最中である。こんな状況下で仕事も忙しく、本来は何も欲しくはないのだが、やはり欲望には限りなどなくオークションを眺めていたら、こんなものを見つけてしまった。
しかし、ジャンク品であり、電源は入らない、という。復活させるためにはある程度の手当は覚悟せねばなるまい。自分の基準では、おそらく11,000円程度も出せば落ちるだろう、と踏んで入札しておいた。
 しかし、落ちなかった。これ複数台(5台)あり、運が良ければ11,000円程度、通常は12,000円程度が相場らしい。まあ、ジャンクにはこんなには金は出せないか、と思い、一旦はあきらめたものの、知的好奇心に似た欲求があり思い直して再度入札することにした。
 値踏みは、13,800円。 今回は1台しかジャンクは出なかったので、また当該ショップ評価欄に「充電すれば使えた」という評価があり、前回より高くなるだろう、と踏んだためである。この機種、普通は45,000円、過去の最低価格はNTT-Xストアで28,000円ぐらいらしかったので最安と比べても半分以下である。動かないけど(笑)。
 動くか動かないか、といえば確実に動かない。動かない場合は、充電不足で起動しない、といった比較的軽い現象であればしめたものである。軽い現象であることを祈りつつ入札してみたが、幸い13,500円での入札者があったものの後続はなく、この値段でこのジャンク品は私のものになった。

 自宅到着後、早速稼働確認を行った。しかも一晩中。しかし、この機械、電源ボタンを押しても、うんともすんとも言わない。たまたま、この機器はACアダプタとかUSBケーブルとか付属していなかったので、手持ちのタブレット用電源を挿し込み、いっぱい充電させても何も反応はない。ただ、つないだとき、画面に一瞬充電状態が表示される。
 比較的高い勉強代である。タブレットなどなおす技は私は持ち合わせていない。一旦はあきらめた。

 翌日、インターネットで情報を集めてみた。電源が入らない現象はこの機器の系統ではかなりあるらしいが、当該機での現象とは多少異なる。また、直接基盤に触るための『殻割り』についてはこの機器結構簡単に行けることがわかった。時計の裏蓋を外す器具を筐体に差し込み、ツメを外していった。
 そうしたら…。
 上部中央右寄り部分が本機電源スイッチである。ここのタクティカルスイッチが剥離、行方不明となっている。通常はあり得ない欠落なので何者かが何かの目的を持ってやったものと推察される。とりあえず、ここの左右のランド部分をショートさせてあげたら起動した。
 さて困った。このスイッチ部分、横2mm、縦3mm、金属端子を含めても縦4.5mmくらいである。右側にボリュームのスイッチが存在しているが、おそらくこいつを設計上使っているのだろう。ネットで探しまくってもこんなに小さく、そして薄いスイッチは見つからなかった。ちなみにこいつはパソコンの部類であるから、スリープを多用し立ち上がったまま運用するという手もある。これだとタブレット単体では運用が難しいが、キーボードをつけたままだと、キーボードを開いた時にWindowsが回復するので検討の余地はある。
 いろいろ考えた挙句、近所のパーツ屋に相談してみた。曰く「これは大量生産用に作られた部品で取り扱っていない。ジャンクを仕入れてくっつけるしか手はなさそう」ということだった。かなり失望したが、もしかしたら、家でゴロゴロしている携帯用の部品を流用すればなんとかなるかも、と思って工具セットを買って帰宅した。
 例えば、5-6年前のガラケーであればシャッターボタンがタクトスイッチで、流用できるかも、と見込んでのことである。しかし、バラした結果、そんな目論見は見事に崩れた。携帯のシャッターボタンは、フィルム部分に書かれたパターンに接着されており、解析することなどできない。ムリに解析しようとすればたぶん部品自体を壊さないとできないだろう。
 またまた失望した。

 バラした携帯電話の残骸を見てしばし呆然。やはり、電源スイッチは修復できないのか。電源スイッチ自体は腐るほどあるのに、当該機の電源スイッチは薄さが0.5mmほどであり、金属部分を半田でつなげ基盤にマイクロスイッチの類を形成するにしても、相当な技術力が要求されるのは自明である。
 「!!!???」あれっ。一瞬の光明が。携帯電話のキーボード部分はスイッチの塊である。実はキーボード用プリント基板の上に金属のお椀をひっくり返して置いて、粘着シートに貼り付けているだけのことである。「これだ!!!」
 早速、一つ金属の『お椀』を取り出し、当該機スイッチ基盤の片方をセロテープで簡易絶縁し(幸い、中央部に何故かランドが伸びている。これが効いた)、もう片方は、ハンダに接触するように置き、セロテープで覆ってみた。そしてタブレットの裏蓋を閉じたところ…。
 見事に、動作するようになった。

 ただし、電源ボタンのストロークが確保できず、常に若干ボタンを押してしまっているらしい。携帯キーボードのメカニカル感がない。まあ、幸い誤作動はないのでそのままにする。

 実は、この機器、さらにもう一点、不具合を抱えていた。
 SIMトレイを本体に差し込んでも、ロックせず固定できない。これも悩んだ。SIMスロットの物理的構造は普段隠れていて解析できない。このままの状態でSIMを挿すと、通信は安定しないし、ロックしていないのでトレイやSIMの紛失にもつながる。暗い中、スロット部分のいろいろな金属を手探りでとりあえず曲げてみたものの解決しなかった。
 殻割りしたあとで構造を解析したら、これ、iPhoneやHUAWEIで採用されている、リジェクトの時ピンを使うタイプなのであるが、そのピンがあたる押し込みのレバー部分が変な角度で曲がっており、これが筐体の「柱」の部分に当たってしまい十分に差し込めない、ということがわかった。このレバーの方向を正常化させてやることで解決した。

* セロテープには絶縁性はない、と各氏のご指摘をいただきそうなレポートである。まあ、この程度の電流、電圧ならば動作に影響はない、と考えていいのか…。当然私は責任を負えない。本来的には、絶縁テープや自己融着テープを用いるのがよろしいかと。今回は、接触しそうなパターン部分もセロテープで覆って、多少「お椀」が動いても、ショートしないよう安全措置を講じた。正直、この電源スイッチは小さすぎて直径2mmにも満たないもの、かたや代替品のお椀は直径5mmほどで基板上周辺部を絶縁しないとまともには置けない。
* 起動後、Windows8.1が起動、設定したのだが、ライセンス認証ができない、というエラーが発生し悩むことになった。これは結局、リカバリしてやることで解決した。
* すでにWindows 10にアップグレードを済ませている。Windows10にすると、カメラのアプリが入れ替わってしまったらしくどうもパノラマ撮影モードがなくなっているみたい。使わないけど。
* 使用感はなかなかキビキビとした動作をする。起動も数秒。
* 当方radikoをよく使用するが、現在のところ画面が消灯するとradikoの音声も途切れる。AndroidとかiPadみたいな、スリープになっても通信継続みたいな設定はないのだろうか。ちなみにWi-Fi関係の電源のオプションは当然ONにしているけれども、うまくいかない。
* SIMについては、docomo系MVNOはもちろん、UQ mobile も良好に使えている。Androidに比べWindowsのこの辺の設定はなんか迷うところがある。